アナログ停波のため廃棄することになったビデオデッキを分解した際、赤外線リモコンの受光素子を手に入れました。適当に電源をつないでオシロで観察したところ、手元のリモコンからの信号をピコピコと拾っているようです。何かに使えないかしら? …ということで、まずは赤外線リモコンから送信されているデータを解析できるよう PIC16F84A を使ったデコーダを作ってみました。赤外線受光素子の出力を PIC で解析し、結果を16桁×2行の液晶ユニットに表示するようにします。
自分でゼロからコードを書く前に、Tomcat さんがズバリそのもの、PIC マルチメーカー対応赤外線リモコンコード解析器の情報を一式公開されています。これは、各メーカのデータ送信形式の違いにも対応できるよう、プッシュ スイッチで各種設定が可能で、非常に完成度の高いものです。オリジナルは PIC16F84 用ですが、手元にある PIC16F84A はこの上位互換チップのため、回路もソースコードも手を加えず、ほとんどそのままで動作させることができました。本当にありがとうございます。
リモコンが送信しているデータが読めるようになれば、赤外線 LED の点灯を自前でエミュレートして、学習リモコンのようなものを自作できたりします。また、解析したデータをパソコンに送るようにして、各種リモコンからパソコンを操作するデバイスを作ったりできますし、逆にパソコンから様々な家電を操作するようなものも作れそうです。
ソースコードや回路図、基盤設計図などをダウンロードできます。
Byt+
yBit
」から「x.
ybyte
」と小数点表示にしました
中央 PIC16F84A の左側にある銀色のパッケージが、ビデオデッキから取り出した謎の赤外線受光ユニットで、型番も仕様も一切不明。破壊覚悟で電源に繋いでみたところ、他の赤外線受光ユニットなどと同じような感じです。
近所の HARD OFF から 105 円で買ってきた PlayStation2 用のリモコンからデータを読んでみたところ。データ形式が
変態独自の Sony 製のリモコンも、プッシュ スイッチを操作して動作モードを設定変更すれば、きっちり読んでくれます*2。また、よくわからない中華 TV のリモコンも解析できました。ジャンク価格で買った適当なリモコンであっても、受信コードさえ解析できればこちらのもの。発信機の土台として失敗を恐れずにバキバキ改造できますね。
開発中に気が付いたりした点の雑多なメモ。