Web サイト上で何かしらクリエイティブな活動をしているユーザは、今すぐにでも Google Analytics のコンバージョンレポートを使い始めないと勿体ない! 私も自作のソフトウェアなどをダウンロードできるようにしていますが、ソフトウェア以外にも何かしら自分の作品を Web 上で公開しているクリエイターは多いと思います。そのようなクリエイターにとって、ビジタが作品に興味を持ちダウンロードやブックマークしてくれることこそが喜びなわけです。Google Analytics のコンバージョンレポートを用いることで、その過程を簡単かつ明白に把握することができるようになります。
ビジタが自分の作品に興味を持って、それらをダウンロードしてくれることや、物書きであればビジタに記事をブックマークして貰ったり、サイトのフィードを購読してもらうことは、クリエイターとしては何よりも嬉しいものです。Google Analytics のコンバージョンレポートを活用し、これらビジタの様々な行動を数値として見える化することには大きな意味があります。
Google Analytics で [トラフィック]-[検索エンジン・参照サイト]-[コンバージョン]とメニューを辿ることで、どこから来たユーザがどれくらいの割合でダウンロードやブックマークをしてくれたのかを知ることができます。例えば、このサイトでは MovableType のプラグインを幾つか公開していますが、その中でも特に mixi からの訪問者は高い割合でプラグインをダウンロードしている傾向が見えたりもします。これはコミュニティなどでピンポイントでプラグインを紹介していたりするために、そのプラグインに興味のある人がダウンロードする目的で訪問してくるためだと思われます。こういったレポートが簡単にできるのです。
ソフトウェア アーカイブなどの配布物のダウンロード数をコンバージョンレポートに設定する方法を紹介します。例えばこのサイトでは、ダウンロード用のアーカイブファイルは全て /archive/src/
以下に配置されています。このダウンロードをトラッキングするための HTML コードは以下のようになります。
<a href="http://www.magicvox.net/archive/src/hogehoge.zip" onclick="pageTracker._trackPageview(this.pathname);"> ダウンロード</a>
そして Google Analytics のコンバージョンレポートの設定画面から、/archive/src/
という URL でのアクセスを抽出してレポートするように設定すれば完了です。this.pathname
という指定により、毎回ファイル名を書き直さなくてもダウンロードされたファイル名がそのままトラッキングログに記録されるようにしてます。
コンバージョンレポートでは、どのアーカイブがどれくらいの数ダウンロードされたのかを一覧することができます。
ソーシャルブックマークサービスに記事が追加されたことをカウントする方法を紹介します。
<a href="(はてなブックマークの追加用 URL)" onclick="pageTracker._trackPageview('/_tracking/bookmark/hatena');"> はてなブックマークに追加</a>
上記のように HTML を記述しておき、Google Analytics のコンバージョンレポートでは /_tracking/bookmark/
という URL を抽出するように設定を行います。はてなブックマーク以外にも対応する場合には、/_tracking/bookmark/livedoor
などのように文字列にサービス名を入れておくと、どのブックマークサービスに記事が追加されたのかを追跡することができて便利です。
コンバージョンレポートでは、どの記事がどのブックマークサービスに登録されたのかを一覧することができます。
このサイトの右サイドバーには各種フィードリーダーで購読できるようボタンを常に表示してあり、ボタンのクリックをトラッキングしています。これによって、ビジタがどの記事を読んだ上でフィードを購読してくれたのか追跡することができます。
<a href="(はてな RSS の購読用 URL)" onclick="pageTracker._trackPageview('/_tracking/subscribe/hatena');"> はてな RSS で購読する</a>
上記のように HTML を記述しておき、Google Analytics のコンバージョンレポートでは /_tracking/subscribe/
という URL を抽出するように設定を行います。はてな RSS 以外のサービスにも対応する場合には、/_tracking/subscribe/livedoor
などのように文字列にサービス名を入れておくと、どのフィードリーダーにサイトが追加されたのかを追跡することができて便利です。
コンバージョンレポートでは、ビジタがどのような記事を読んだ上でサイトを購読してくれたのかを追跡することができます。
Amazon のアフィリエイトでは個々の商品購入履歴は一覧できますが、どの商品のアフィリエイトリンクがどれくらいの数クリックされたのか、といった細かい追跡はできません。そこで、アフィリエイトリンク毎にトラッキングコードを埋め込んでやることで、これらの細かい部分まで追跡することができるようになります。
<a href="(Amazon のアフィリエイトリンク)" onclick="pageTracker._trackPageview('/_tracking/ASIN/1234567890');"> 商品名</a>
上記のように HTML を記述しておき、Google Analytics のコンバージョンレポートでは /_tracking/ASIN/
という URL を抽出するように設定を行います。これによってどの商品のアフィリエイトリンクがどれくらいの数クリックされたのかを追跡することができるようになります。
このサイトでは商品毎に ASIN 以下を書き換えるのが面倒なので、JavaScript を用いてアフィリエイトリンクには自動的に Google Analytics のトラッキングコードを埋め込むようにしています。以下は jQuery ライブラリを用いた場合の記述方法ですが参考になれば幸いです。
$('a').each(function() { if( this.hostname.match( /amazon.co.jp$/ )) { var url = null; if( this.pathname.match( //ASIN/[0-9A-Z]+// )) url = this.pathname.replace( /.+/ASIN/([0-9A-Z]+)/.+/, '$1' ); else if( this.pathname.match( //gp/product/[0-9A-Z]+/ )) url = this.pathname.replace( //gp/product/([0-9A-Z]+).+/, '$1' ); if( url ) this.onclick = function() { pageTracker._trackPageview( '/_tracking/ASIN/' + url ); }; } });