Mozilla Thunderbird のおすすめアドオンで紹介しているアドオンは、それぞれ個々別々に使うよりも、関係する幾つかのアドオンを連携して使うことで相乗効果を生み、Thunderbird をより便利に、より快適なものにしてくれます。このエントリでは、このアドオンの相乗効果に焦点を当てて紹介してみます。
Lightning と Provider for Google Calendar を導入して、Thunderbird に Google Calendar を統合します。受信メールを確認したら即、カレンダーの予定や ToDo タスクを作成したり、また、直近のスケジュールや ToDo タスクを確認しながら、各所にメールを送信する、といった連携作業を、Thunderbird のウィンドゥ一つで効率的に行えます。カレンダーとタスクのデータは、Google Calendar と双方向で同期しているので、スマートホンや Thunderbird がインストールされていない端末からでも、Web ブラウザから Google Calendar を開けば、常に最新のスケジュールと ToDo リストを参照することができます。
ToDo タスクの管理については、実のところ Lightning を導入すれば、カレンダーと同じに ToDo タスクのタブ表示が可能になります。ただし、Google Calendar で作成した複数のタスク リストを識別しない上に、タスクの親子関係(インデント)を無視して表示してしまうので、せっかく分類・整頓したはずの ToDo タスクがゴチャゴチャで表示されてしまい、大量のタスクを登録していた場合には使い物になりません*1。その点、Google Tasks Sync では、ドロップダウン リストからタスク リストを一発で選択できますし、タスクの親子関係も正しく表示してくれるので、大量のタスクを効率よく管理できます。
アドレス帳のデータが充実すればする程に、相乗的に便利に使えるようになるアドオンです。アドレス帳のデータを全部一気に入力しようとすると大変ですが、データの不足に気が付いたタイミング、ちょっとした空き時間などを利用して、気長にメンテナンスを続けることで、知らず知らずのうちに驚くほど充実したアドレス帳に成長してくれます。
Quicktext と Select Address Book Text は、アドレス帳に蓄積されたデータを便利に活用するためには外せません。アドレス帳の様々なデータを、ボタン一つでメール本文内に挿入したり、住所印刷など他のアプリケーションで再利用したい場合に活躍します。データが未入力のフィールドに気が付いた際に、そのフィールドを埋めていくように心掛けると、アドレス帳のメンテナンスが負担になりません。
そして、gContactSync を利用して、このアドレス帳を GMail と同期します。自宅のデスクトップや持出し用のノートブックなど、複数の端末に Thunderbird がインストールされていれば、どこでも常に最新のアドレス帳を使うことができますし、Thunderbird がない場合でも、Web ブラウザから Gmail を開けば問題ありません。また、多くのスマートホンが GMail の連絡先と同期できるので、電車での移動中や外出先のちょっとした空き時間などに、スマートホンでアドレス帳をメンテナンスすると効率的です。
例えば、"緊急"、"急ぎ"、"そのうち" といった重要度を表すタグ、"返事待ち"、"処理中" といった状態を表すタグ、"不具合"、"要望"、"確認" といった作業内容を表すタグを作っておきます。とりあえず目を通したメールについて、Tag Toolbar の押しボタンをポチポチと連打して片っ端からタグ付けしておき、最終的にタグ付けされたメールを検索フォルダで抽出するなんて芸当が可能になります。こうなると、どうしてもタグが増えますし、そのうち不要になるタグが出てきたりすると、タグのリネームや並び替えなどに Tag Sequence Arranger が威力を発揮します。