Mozilla Thunderbird アドオンの一つ XNote++ では、メールにメモを書くことができ、ToDo リストなどに活用できます。しかし、プロジェクトやちょっとしたタスクにおいて、用件がメール 1 本で済まないような時など、関連する複数のメールをフォルダにまとめて管理する方が便利です。そういった場合、個々のメールごとのメモ書きとは別に、プロジェクトやタスクのレベル=フォルダ単位でメモ書きが欲しいことがあります。
そこで、メールごとにメモ書きできる XNote++ に触発されて、フォルダごとにメモ書きできるアドオンを作ってみました。個々のメールへのメモ書きには XNote++、それら複数のメールをまとめたプロジェクトやタスクのレベルでのメモ書きには YNote と使い分けることができます。
v0.1.0
) ... 公式リリースされた最新版で、バグ報告やサポートの対象になります。通常はこちらをご利用ください。trunk
) ... バグ修正や機能追加など開発途中のバージョンです。開発中の新機能などをいち早く利用できますが、新しいバグが生まれていたり、テストが不十分な場合があります。通常のインストール手順に従ってください。
アドオンの設定はありません。
裏話というほどではないですが、このアドオンの開発着手から完成に至るまでは、その試行錯誤の過程がなかなか鮮明だったので記録しておきます。アドオン開発者の思考パターンなどを感じ取って頂ければ幸いです(笑)
folderProps.xul
)を探して、textarea を inject する overlay を書いて完成。load
イベントでいけた。dialogaccept
イベントでいけた。folder
変数の nsIMsgFolder
クラスに何かないだろうか? →要約ファイル(*.msf
)のファイル パス(window.arguments[0].folder.summaryFile.path
)があった。.msf
)を .txt
に replace してファイル名にしちゃえヽ(´ー`)ノ*.txt
って名前のフォルダが増えてるΣ( ̄ロ ̄lll) なるほど、適当にファイルを作ると、それをメールのフォルダと勘違いしてしまうのか…*.msf
)や filterlog.html
、msgFilterRules.dat
はフォルダ ペインに表示されていないぞ? →どこかでファイルを一覧する時に、フィルタを掛けているに違いない。nsMsgLocalStoreUtils::nsShouldIgnoreFile
で、無視すべきファイル名のパターンがコードされているっぽい。独自の新しい無視パターンを追加するのは難しそうだが、ファイル名のパターンで無視してくれる仕組みがあるので、これを利用できないだろうか? →ファイル名を ~
で終わると無視してくれるので、データ ファイルの拡張子を .ynote~
とした。