背景

　MySQL データベースに時間情報を記録する際、カラムのデータ形式として TIMESTAMP 型や DATETIME 型が用意されています。このカラムにデータを入出力するときには、YYYY-MM-DD hh:mm:ss の表現形式に変換して SQL を発行する必要がありますが、Perl スクリプトなど time で取得できる現在時刻は UNIX 時間で、これを先の形式に毎度々々変換してから操作するのが面倒だったりします。　…まぁ、ベストなのはそういうライブラリを一発噛まして使えば済む話なのかもしれませんが、「とりあえず動けばいいや」ということで、UNIX 時間を INT 型のカラムにそのまま放り込んでしまっているテーブルが手元にあるわけです
　この UNIX 時間で表示された、例えば 1422601708 というのは何年何月何日なのよ？　を、phpMyAdmin コンソールなどから確認するための方法です。

方法

SELECT `time`, FROM_UNIXTIME(`time`) FROM `my_table`

time         FROM_UNIXTIME(time)
-----------+---------------------
1420062473   2015-01-01 06:47:53
1420062540   2015-01-01 06:49:00
1420062547   2015-01-01 06:49:07

　FROM_UNIXTIME という組み込み関数があるので、それを使えば OK。反対に UNIX 時間に変換する UNIX_TIMESTAMP という組み込み関数もあるんですね。へぇ。

SELECT UNIX_TIMESTAMP( '2010-12-31 12:34:56' ) 

1293766496

対策

　上記の方法を用いて、発行する SQL を修正、既存の Perl スクリプトなどのコード変更は最小限に DATETIME 型に対応できそうです。データベースのカラムを INT 型から DATETIME 型に変更して、phpMyAdmin などのコンソールで確認した際に日付情報を読みやすくしつつ、プログラムからは扱いやすい UNIX 時間のままで入出力を行えます。

my $sth = $dbh->prepare( <<SQLHEREDOC );
-- 変更前
INSERT INTO `table` ( `id`, `time` ) VALUES ( ?, ? )
-- 変更後
INSERT INTO `table` ( `id`, `time` ) VALUES ( ?, FROM_UNIXTIME( ? ))
SQLHEREDOC
$sth->bind_param( 1, $id );
$sth->bind_param( 2, time ); # ここはそのままでOK

my $sth = $dbh->prepare( <<SQLHEREDOC );
-- 変更前
UPDATE `table` SET `time` = ? WHERE `id` = ?
-- 変更後
UPDATE `table` SET `time` = FROM_UNIXTIME( ? ) WHERE `id` = ?
SQLHEREDOC
$sth->bind_param( 1, time ); # ここはそのままでOK
$sth->bind_param( 2, $id );

my $sth = $dbh->prepare( <<SQLHEREDOC );
-- 変更前
SELECT `time` FROM `table` WHERE `id` = ?
-- 変更後
SELECT  UNIX_TIMESTAMP( `time` ) FROM `table` WHERE `id` = ?
$sth->bind_param( 1, $id );

　もっと良い方法がありそうですが、FROM_UNIXTIME 関数と UNIX_TIMESTAMP 関数を使う方法の一例としてとりあえず。