BootCamp を使うことで Intel MacBook を簡単に Mac OS X と Windows のデュアル ブート 環境にできます。Mac OS X で起動した時には、CPU や GPU が高温になると、自動的に本体の冷却ファンの回転数が上がって、チップが冷却されるようなのですが、Windows の場合にはどんなに高温になっても、ファンの回転数は 2000rpm 固定という謎仕様があるらしいです。冬場はなんとかしのげても、これまで夏場に冷房なしの部屋で使うと、チップ温度が平気で 50℃ を超えてしまっていました。
一応、MacBook + BootCamp + Windows 環境で冷却ファンの回転数を制御するフリーウェアがあって、それで解決したのですが、その導入時に少しハマった覚書。
調べてみたところ、同じような悩みを持ったユーザが多く、Lubbo's MacBook Pro Fan Controlというソフトウェアが紹介されていました。ただ、機能を見ると「2 ファンの MacBook Pro ユニボディ、MacBook Pro、MacBook Air」としか書いてなかったので、無印 MacBook 使えないじゃん! と思って諦めていました。まぁ、ダメ元でダウンロードして試してみたら動いてしまったので、こんな寒い時期に CPU 冷却の記事を書くことになってしまったわけですが...
結論から言うと、無印 MacBook (13-inch, Late 2009) でも動きます。ただ、なんだかプログラムが洗練されていなくて、タスク トレイ アイコンのポップアップ メニューが不親切だったり、設定ファイルの書式が変だったり、なぜかアイコン ファイルが同梱されていて、要らないだろと思って消したらセグメント フォルトでプログラムが落ちたり、とちょっと Windows プログラミングに慣れていない人が作ったような感じがします。
同じような目的のフリーウェアに、iFanAutoControl というのも見つけましたが、こちらはコメントを読む限りでは、チップの温度に対するファン回転数の最小/最大を設定したりできないようです。
Lubbo's MacBook Pro Fan Control を起動すると、MacBook のモデルを選択するドロップダウンリストがあって、ここで冷却ファンの数や GPU のモデルの違いを吸収しているようです。MacBook を選択すると、設定できるファンの数は 1 つになって、実際に冷却ファンの回転数を変化させることができました。 ...が、GPU の温度が常に 90℃ と表示されてしまい、ちょっと変です。
これは、設定ファイル(FanControl.ini)を以下のように直接修正することで対応できました(9,10行目)。GUI から設定を保存するとまた元に戻ってしまうので、明らかにプログラムの想定外っぽいですが。
nvidiaGPU=0 integratedGPU=0 →CPU のみ正しく表示される nvidiaGPU=0 integratedGPU=1 →CPU、GPU1 が表示されるが、GPU1 は常に90℃ nvidiaGPU=1 integratedGPU=0 →CPU、GPU2 が正しく表示される nvidiaGPU=1 integratedGPU=1 →CPU、GPU1、GPU2 が表示されるが、GPU1 は常に90℃