先の記事で、暗号化ボリュームを作成することができましたが、複数の暗号化ボリュームを適切にマウントするのは少し手間です。リムーバブル ケースを使ってハードディスク メディアを換装できるようにしているために、メディアを挿入する位置によってドライブのデバイス名が変化してしまう問題があります。そこで、これらを一発で解決できるようスクリプトを書いてみました。
以下のようなリストを作成しておき、そのリストを読んで、目的のメディアを目的のマウント ポイントに正しくマウントします。
リムーバブル ケースが装備されたマシンでは、ハードディスク メディアを自由に換装できるので、メディアの挿入されるポートによってデバイス名が変化してしまいます。そこで、メディアの識別には、メディアのシリアル ナンバーを利用します。
# ls -la /dev/disk/by-id WDC_WD20EARX-00PASB0_WD-WCAZA0000000 App WDC_WD20EARX-00PASB0_WD-WCAZA0000000 Media Hitachi_HDS722020ALA330_JK110000000000 Pict.20111031 Hitachi_HDS722020ALA330_JK110000000000 Pict
また、cryptsetup のパス フレーズ入力は、標準入力を読んでいるだけなので、パイプを利用してパス フレーズを渡すことができます。つまり、バッチ処理が可能だということです。
echo "passphrase" | cryptsetup create hogehoge /dev/sdc
以上の仕組みを利用して、複数の暗号化ボリュームを指定したマウント ポイントにマウントするスクリプトを作成しました。
Trac リポジトリからダウンロードできます。
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