ある特定の話題に特化・専門化したWebサイトと、雑多な話題を徒然に綴るWebサイトでは、どちらのWebサイトの方がアクセス数を稼げるのか?
検索エンジンからの流入によるアクセス数だけを考え、リンクや直接訪問は考えない。任意の検索語彙xが属する語彙クラスタCxによる検索エンジンからWebサイトへの流入I(Cx)は一律1とする。
語彙クラスタCaに属する検索語彙a0,a1,a2…anに関する記事を書き続けることで、そのWebサイトは語彙クラスタCaに関するWebサイトとして特化し、検索エンジンからWebサイトへの流入I(Ca)が都度r倍向上すると仮定する。語彙クラスタCaに関連する記事の個数をnすると、Webサイトへの総流入S1は
S1 = r (n - 1)
検索語彙i,j,kは互いに異なるクラスタCi,Cj,Ckに属するものとする。互いに異なるi,j,k...に関連する記事の個数をnするとWebサイトへの流入は
S2 = I(Ci) + I(Cj) + I(Ck) + … = n
r | n=S2 | S1 |
|---|---|---|
| 1.1 | 40 | 41.14 |
| 1.01 | 653 | 656.96 |
| 1.001 | 9101 | 9022.23 |
表より、r=1.1という極端な係数の時でさえ、n=39で初めてS1<S2 となる。このように極端な仮定(r=1.1)の元ですら、話題特化型Webサイトが話題徒然型Webサイトのアクセス数を上回るには 40 回近い話題の集積が必要になる。実際には係数rは更に小さいだろうから、その場合には更に膨大な数の記事の蓄積が必要になることを示している。
誰もが気軽に更新できるのがブログの特徴のひとつではあるし、多くの一般ユーザは日記代わりにブログを使っていることが多いだろう。単に毎日の生活をブログに綴っているだけで、今日は食べ物の話しだったりするし、昨日は買物の話だったりするし、去年は旅行の話だったりするだろう。そういう日々徒然に話題を変えながら更新されるブログの方が、結果的にはアクセス数を稼げるのではないか。
反対に、話題特化型のWebサイトでは、話題に特化することでWebサイト全体の価値向上が行われ、アクセス数のアップが見込めることは事実ではあるけれど、それには想像以上に長い道のりが必要であると予想される。
寄せられたコメント (全 1 件中、最新 5 件まで表示しています)
逆に言えば、ある程度までは何でもいいから書いてくという姿勢のほうがアクセスも集めやすく、かつちゃんとタグ等で分けていれば必然的に専門的なサイトも構築されるわけで。
継続は力なりですね。