ブログを作る際、そのURLをどのように設計するのか、なかなか悩ましい問題です。短く、判り易く、かつ管理し易いパーマリンクとは何か。MovableType や WordPress などのツールを利用してブログを作るのであれば、かなり自由に記事のURLを設定することができます。この記事ではその辺について思うところを書いています。
時系列で個々の記事が蓄積されるブログでは、やはりその記事の執筆された時刻情報を元にURLを生成するのが無難だと考えています。記事の通し番号(ID)では、記事の削除が行われた際などにズレが生じる可能性がありますし、記事のタイトルを元に生成したのでは記事のタイトルが変更されると整合が取れません。また別ブログに移転をする際にも時刻情報を元にURLを生成してあれば、記事の前後関係を保持したままに移転が行える可能性が高まります。
以前は URL は人間にも読みやすい文字列であることが良いとされていましたが、最近は機械生成されるケースが多くなってきているので、その重要性は薄れてきています。
次に時間情報を元にしたURL構造の設計について考えます。これは、そのブログでは、どれくらいの頻度で記事が追加されるのかに依るところが大きいと思われます。記事がアーカイブされているディレクトリをFTPクライアントなどで一覧する場合を想像してみてください。例えば、年間で記事の投稿数が高々100程度であれば、URLは以下のようなディレクトリ構造で十分なはずで、おそらくは更に月別にディレクトリを切るまでは必要ないでしょう。
http://www.example.com/archive/YYYY/MMDD...
しかし、年間で数百記事、月間で数十記事が書かれるようなブログでは、以下のようなディレクトリ構造が適切に思われます。この場合は日付でディレクトリを切る選択肢もありだと思います。というのも年・月・日の単位でディレクトリを持つという整合性が生まれるからです。
http://www.example.com/archive/YYYY/MM/DD...
http://www.example.com/archive/YYYY/MM/DD/...
最後に時分秒をURLに加えますが、何時何分まであれば、秒の単位は不要にも思えます。もし、1日に1記事しか書かれないことが保証されているのであれば、時分秒の情報はURLに不要です。
http://www.example.com/archive/YYYY/MM/DD-hhmm/
http://www.example.com/archive/YYYY/MM/DD/hhmm/
URL はディレクトリパスとして終了するのが良いでしょう。今、あなたのページは index.html
かも知れませんが、数年後には、index.php
になっているかもしれません。ディレクトリの形で URL を閉じておけば、.htaccess を用いてインデックスページの名前は、そのURLを変えずにサーバ側で自由に設定することができます。少しでも変化する可能性のあるものはパーマリンクには含まないようにします。
.htaccess での設定例:
DirectoryIndex index.html index.shtml index.php index.cgi index.xyz