MTIgnoreかMTTemplateNoteか?
Movable Type Template Tag Reference Manualを眺めてて、MTTemplateNoteというのを見つけた。
/lib/MT/Template/ContextHandlers.pm
を読むと、どちらも実装は sub { '' }
となっていて、どちらも空文字を返すことがわかります。違いがあるとすれば、変数タグ(MTTemplateNote
)かコンテナタグ(MTIgnore
)かくらいしかないのですが、使い方によっては上手にテンプレートを運用できるのココロ。
実装ではパラメータも全く無視して空文字を返すので、それを逆手にとってパラメータ付きで一行コメントを残すのに便利です。どういうことかというと、下の様な感じで使うとコメントとしての意味づけがハッキリしてよいのではないでしょうか。
<$MTTemplateNote date="2009/02/07" editor="piroli" ticket="http://example.com/trac/ticket/3356" comment="add remove_html opition"$>
このコンテナタグの強みはなんといっても、他のMTテンプレートタグも無かったことにしてしまうという点です。エディタコメントを残す目的でも重宝しますが、<MTEntries>
などのブロックをどーんと囲って使える点が大きいです。
私の勤める会社であった話ですが、あるブログでカテゴリリストが何故か他のブログに属するカテゴリのリストを吐き出してしまうというバグに遭遇しました。その時、原因究明のために<MTIgnore>
を使って、まずはブログ全体を囲み、次第にその範囲を狭めて再構築を繰り返しながら、原因のテンプレートタグを特定した、という話があります。
ブロックごと他のMTタグも無視できる MTIgnore を使うのが無難と云えば無難ですが、先の例に示したように <MTTemplateNote>
もコメントの意味づけがスマートに行えるという点は大きなメリットに思います。どちらのテンプレートタグもエディタの機能でハイライト表示を設定しておくと、テンプレートコードが格段に見易くなるのでオススメです。