今更説明するまでもなく、インスタントコーヒーであれば、お湯を注ぐだけでコーヒーができあがる。一方の挽いたコーヒー豆は、ドリッパーを用意して、フィルターをセットして、お湯を注いで暫く蒸らして、抽出して、抽出し終わった豆を三角コーナーにポイする必要がある。インスタントと比べて数段に手間がかかる。その分、きっと格調高い香りや味が楽しめるんだろうねぇ、という予想はあっても、それら手間と得られるものを天秤に掛けたとき、コーヒーくらい別にインスタントでいいや、という無頓着な結論に落ち着いていたのだった。
　そこに挽いた豆が送られてきた。500gの徳用パック。ドリッパーやフィルタすら持っていないのに、どーするのだ、これは。しかし、そのまま捨ててしまうのも勿体ない。100均ショップに行った折に、ドリッパーとフィルターを見つけたので合わせて210円で買ってきた。自宅近くにコーヒーショップがあって、割高なドリッパーやフィルターを目にしていたけれども100均ショップの品物で挑戦。それくらい全く期待していなかったのです。

　！？　普通に美味しい！(ﾟ∀ﾟ*)　香りも高いし、味わいもまろやか。喫茶店で飲むコーヒーに近い気がするよ！と妻もはしゃいでいる。これならインスタントの替わりに飲んでもいいかなー。貰った豆が切れるまではドリップして飲むかーという気になってしまった。休みになるとコーヒー煎れてと妻もせがんでくるし…

　そして、このゴールデンウィーク。実家に帰った折にコーヒーを飲もうと思ったわけですよ。するとインスタントコーヒーしか置いていない。まぁ、今までずっとインスタントだったし…と思って気にせず飲んだわけです。
　！？　何これ(｀ω´*)　酸っぱい！　香りが全然しない！　美味しくないよ！　ひぃぃー( >ε<)

　うーん、インスタントコーヒーに戻れなくなってしまいました。もう舌が受け付けない感じです。うわー、インスタントコーヒーのストックが2瓶もあるよ。どうしよう。
　コーヒーショップの割高なドリッパーやフィルタ、たくさん並ぶコーヒー豆など、あんなの最初は誰が買うねん、金持ちの道楽やん、と思っていたのが今ならわかります。美味しいコーヒーを飲むために、道具を揃えたり色々な豆を試したくなる人が居るのに納得してしまったのでした…　うんうん。