>一方、ボタンを押しても画面が時に反応しない点に関してはSCEは不具合ではないと説明する。この社長、ステキ過ぎです。 私は一介のシステムエンジニアに過ぎませんが、 しかし"モノ創り"という同じフィールドで志を持つ人間として超リスペクト対象です。 SE の世界であればこんな感じになるのでしょうね。
>本誌の疑問に関して久多良木社長は次のように説明した。
>「それが仕様。これは僕が作ったもので、そういう仕様にしている。
>明確な意思を持っているのであって、間違ったわけではない。
>世界で一番美しいものを作ったと思う。」
「最新の設計技法と工業デザインに基づき世界一美しいシステムを完成しました。 ただしお客様の環境ではおそらく動きません。仮に動作しても遅いです。それが仕様です。 でも作った私は思い通りに作れてとても満足しています。あぁ美しい!!」スゴいよー憧れるよーこんな仕事がしてみたいよー(棒読み)
PSP を買った人は"ゲーム機"を買った訳であって 誰もアンタの"芸術品"を買ったとは思っていませんから!残念!!!
私、今回のこの記事にかなりご立腹なわけですが、 別に私が PSP を持っていて同じ不具合に出くわしたとか、そう云うことはありません。 云わば単なる第三者。それでも、私は一人のゲーム好きとして、 PSP が今の停滞したゲーム業界に与えるインパクトであるとか、 これからのゲーム産業の行方を占う商品になるだろうとか、 周囲に「ソニー製品は嫌いだ」なんて言っていても 実はそのモノ創りの発想だとかその行動力の部分には凄く憧れる部分があって 素直に好きと言えない複雑な乙女心であるとか、 まぁ色々とソニーには期待していたわけです。 …が、この発言は何と言うか…うーむ。 失望した反動による怒りと言いましょうか。
今回の社長発言が私にとっての決定打であったのですが、
実のところこの問題について以前から各所で色々と燻っていたようです。
事の発端となった PSP の初期不良問題や不具合の数々は、
Google で検索すると
驚くほどヒットしてしまうのですが、
"PSP 初期不良まとめサイト"でスッキリと整理されていますので、
こちらを参照して頂くとして。更に
"SONYゲートキーパーに関するメモ(04/12/18)"によると、
一部社員の手によって今回の PSP 不具合問題の火消しや情報操作、
更に遡れば各種掲示板での自社製品賛美他社製品批判などが
行われていたという事実が明るみにされています。
それも会社のプロキシサーバーを通じて。
(ちなみに
Google 先生に"PSP ゲートキーパー"で尋ねてみた結果がこちら)
初期不良が多い少ないだの、ゲートキーパーの暗躍があった無かっただの、 そもそも、そういった事態を招くこと自体防がれるべきでしょうけれど、 やってしまったこと、起こってしまったこと、こればかりは仕方がありません。 今、求められているのは、そういった事態に対する企業としての誠意ある対応だと思うのですが、 今回の社長の発言にはそれが全く感じられなかったのです。 これが私が憧れていたソニーの答えなのか、と。 一部社員のモラルの欠如、顧客への裏切り行為、社長の発言、どれを見ても最低だと思います。 初期不良騒ぎについても"不具合がある"ことが問題では無く、 "不具合への不誠実な対応"が問題であることに早く気がついて欲しいところです。 これらの一部の不誠実な社員のために、魅力的な企業風土と多くの創造性に溢れる人材が失われることは、 ゲーム業界にとっても日本にとっても大きな損失になるでしょう。 これからの再起に最後の望みを期待してみましょう。
寄せられたコメント (全 1 件中、最新 5 件まで表示しています)
実社会においてはほとんど影響力が無い,というのも残念なことですね。
確かに以前と比べれば情報発信メディアとしてのネットの役割は随分と大きくなりましたが,
既存の慣習を変革するにはまだ力不足。
実際のところこういったある種コアな情報にアクセスし,
その真偽や価値を判断できる人間の数なんてたかが知れています。
ましてや実際の行動に移せる人間となると,その数は果たして微塵です。
もしかすると今回の件もネットで大騒ぎして終わりになってしまうかもしれません。
そこまで目論んでの社長の発言だとすれば,それはそれで悔しいものがありますが。