タグの並び順は作成時に決まる

　タグの並び順は、タグを新規作成する時に入力したラベル名で決定されます。例えば、3 つのラベル A、B、C をどんな順番で作成しても、ラベルはアルファベット順^*1に並びます。
　これを Thunderbird の設定エディタで確認してみます。メニューから[ツール]→[オプション]→[詳細]タブ→[一般]タブ→[高度な設定/設定エディタ]ボタンと辿り、[検索]欄に mailnews.tags. と入力すると、先ほど作成したタグの情報を見ることができます；

設定名                 値
mailnews.tags.a.tag    A
mailnews.tags.b.tag    B
mailnews.tags.c.tag    C

　次に、タグ B の名前を Z に修正してみると、タグの並び順は「A・Z・C」となってしまいます。タグ Z は、元のタグ B があった場所から動きません。これを設定エディタで確認してみます；

設定名                 値
mailnews.tags.a.tag    A
mailnews.tags.b.tag    Z
mailnews.tags.c.tag    C

　既存のタグを修正すると、タグの設定名はそのままに、値だけが変化していることが判ります。そして、タグの並び順は、タグを作成した時の設定名によって決定されていることが判ります^*2。

まとめ

• タグ名は、設定名 mailnews.tags.<key>.tag の値に保存される
• 既存タグのタグ名を変更すると、値が変更されるだけである
• <key> は、タグの作成時に決定され、以後変更されない
• タグは、<key> の辞書(文字コード)順並びになる
• マルチバイト文字のタグを作成すると、& から始まる key 文字列が生成されるが、生成規則までは調査していないのでよく判らない

タグ並び順の管理方法 ～ 作成編

　先述の動作を踏まえて、並び順をある程度に管理しつつ、タグを作成する手順を示します。

1. 重要、ToDo などのタグを作りたい衝動を抑えて、タグを 10、11、12、...という連番で 30 個くらい作ります
2. 1 から作っても良いですが、一般的な範囲の利用で到達しそうな 10 個目のタグ 10 を作った時点で順番が崩れてしまう(1→10→2→...)ため、とりあえず 2 桁の連番で
3. もし、100 個以上(!)のタグを使う予定があるなら、同じ理由で 100 から作った方が良いです
4. 必要な数のタグを作ってからタグ名を編集すると、狙った場所に希望のタグを作れます

タグ並び順の管理方法 ～ 並び替え編

　一応、タグを任意の順番に並び替えられる Tag Sequence というアドオンがあって、並び順を支配する先述の <key> をタグごとに直接指定できるようになります。ただ、視覚的に並び替えができない上に、値が重複すると期待した並び順にならなかったり、並び替え先である前後のタグのキーを調べる方法が設定エディタしかなかったりで、ちょっと使い勝手が悪い感じです。タグの並び順を微調整に使う程度、ガシガシと管理するには疲れると思います。
　このアドオンでは、mailnews.tags.<key>.ordinal という設定名を管理していて、タグの並び順の決定にこの値が使われていて、ordinal は半角英数字のみ使えるようです。