1 ページに表示される記事の数が多くなってくると、それらの記事を 10 件などの単位でページ分割したくなるのが人情かもしれません。例えば、MovableType にもそれを実現する MTPagenate や PageBute などのプラグインがあって、それなりにニーズがあるようです。しかし、ページ分割は安易に使うべきではないと考えています。
目的の情報に辿り着くまでにユーザに何度もページ繰りを要求することはナンセンスです。実際のところ、ページを繰ってまで閲覧してくれるユーザというのは殆ど居ないことに気が付くべきです。むしろトイレットペーパーのように長いページの方が、ブラウザの検索機能を使って目的の単語にリーチしやすくなるので、結果的には記事を読んでもらい易くなることがあります。
新しい情報が追加されることで、既存の情報は次々と奥のページに送られて行きます。以前は 3 ページ目にあった記事が、情報が追加されることで、今日は 4 ページ目に現われ、明日には 5 ページ目に現われるということです。検索エンジンがページをインデックスするタイミングと実際のページの表示に時間差ができてしまうため、検索エンジン経由のユーザを混乱させることになります。検索結果のリンクをクリックしても、ユーザが欲しいと思っていた情報は既に奥のページに追いやられてしまっているという事態が発生します。つまるところ、ページ送り機能を持つページ群ではパーマリンクの意義が薄れてしまうのです。
ページを繰る度に広告が目まぐるしく変わって表示されるのは精神的に宜しくありません。ましてや、広告掲載ページを増やす目的のためだけのページ繰りはもってのほかです。
これらの点からもページ分割の利用は最小限に留めるべきでしょう。