ところで今、携帯電話はそれ自体の持つ"情報端末としての意味"よりも"機能"が売りになっていて、 キャリアや料金サービスによる顧客の囲い込みというのは正しい商売の形かも知れません。 でも、これって昔の日本のパソコン業界を見ているような気がしませんか? 各社(携帯の場合はキャリア)とも様々なサービスと独自規格を打ちたてて、 互換性の無いソフトに互換性の無い周辺機器を乱発し顧客を囲い込む… それが功を奏したのかNECのPC98x1シリーズは一時期、パソコン業界の標準と言われたことさえあります。 しかし最後は互換性を謳うWindows陣営に各社ともボロボロにされ、気が付くと周囲はWindows一色に。 過去の資産をいつまでも捨て切れなかったNECは目に見えて衰退していましたし、 一方で早々にDOS/V路線に転換した富士通FM-Vの躍進は凄いものがありました。
将来、日本の携帯電話端末にも同じことが起きるんじゃないだろうか?とも思うわけです。