真似できる技術、真似できない技術、真似する技術

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ぴろり
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2010/04/17 08:59
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skyarc_tech 1:06 AM Apr 8th webから
技術者の夢として、誰にもパクられないもの、パクりたくてもパクれないものをいつか作りたい。だから、パクられてるうちは三流だと思うことにしている。

漢(おとこ)だねぇ(笑) 最近、モノづくりの傍らで私もタイトルのようなことを考えています。少し違って、自分が作ったものを真似られるようになって二流じゃないかな。三流が作ったものは誰も真似ようとすら思わないし...あ!それって私のことですかσ('∀`)

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 世の中には数多くの工業製品があり、それらは様々な技術の応用によって完成されています。技術者の視点で製品を見ると、「あ、これは○○な仕組みで動いているな」とか「××と△△を組み合わせると実現できそうだな」という設計が、見た瞬間に大方頭の中に浮かぶんですね(技術者の哀しい性?) その昔、ゲームセンターに行くと、ゲームそのものの内容よりも、どういうアルゴリズムでキャラクタが動いているだとか、どういうロジックで当たり判定をしているんだとか、そっちの方ばかりに興味がありました。まぁ、そういう設計や見当ができるものは、大体「真似できる」ことが多いです。

 しかし、世の中には凄い職人さんが居て――特に伝統工芸の世界に多いと思いますが――例えば素材の表面を指で触れただけで、ミクロンオーダーの精度まで感じ取ることができると言います。こういう技術は簡単には「真似できない」技術です。
 また、Web の世界では Google なんかもなかなか「真似できない」存在です。あれだけ膨大な検索情報を持ち、それらを瞬時に検索できる技術は見当もつきません。

 さて、少し話は変わって、技術初心者には、まず「真似る」ことを学ぶよう私はお勧めしたいと思います。最初は車輪の再々発明でも構わないので、まずは自分の今ある技術と知識を総動員して、どうやってそれを実現するのかを考え、自分の手を動かしてみることが重要だと思うのです。そして色々なものを「真似する」ことで、その仕組みや考え方、設計思想などを感じ取って欲しい。そうやって成長していくんだと思います。思い返すと、私もプログラミングを始めた頃は、市販のゲームを必死になって真似ていました。
 そして、いよいよ自分のオリジナルを手がけるのは、その後でも構わないと思います。やはり、基礎は大事ですからね。誰にも真似できない技術者になる、真似できない技術を身に付けるためにも、積極的に色々なものを真似し続けましょう。

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