MovableType 4.25 が公開されて、ひと段落した感じの MovableType 界隈です。MT4.25 から受ける印象としては、安定度も相当高くなっていますし、リリースされるセキュリティパッチの内容を見ていても、かなり細部にまで洗練されてきた感じがします。個人的な感想では、MT4 シリーズの落としどころとしてはキリの良い所ではないでしょうか。
そうなると次は自然と次期バージョンに期待が集まってくるわけですが… さてさて、次のリリースは更に引き続いて MT4 の後続になるのか、それとも驚きのメジャーバージョンアップとなるのか、興味の尽きないところです。しかし、どちらにしても MovableType 屋が今から予習しておくべきことが一つあります。
それが JavaScript ライブラリの一つである jQuery です。jQuery は prototype.js、Moo Tools などと並んで有名で、MovableType 4.25 に搭載された Motion ではほぼ標準ライブラリとして利用されていました。そう! 今後、MovableType では jQuery が更に前面に出てくる、もしくは完全に jQuery に依存するに違いないと予想しています。
現在の MovableType 4 では、管理画面の UI の制御の多くを、シックスアパート社自前の JavaScript ライブラリで調達しています。その分、MovableType をベースにしたシステム開発を行う際には、この JavaScript が一つの障害になっていた面があります。ソースコードを読んでこれを理解する必要があり、また何か機能を追加したり変更しようとすると、トリッキーな仕組みが必要でした。これを jQuery のような汎用かつ強力なライブラリを流用することで、作る側も使う側もハッピーになれるというわけです。汎用的なライブラリのため、機能追加が容易で、また機能追加などによる影響度を小さく抑えられるのではないかと期待しています。
このような JavaScript ライブラリは、昨今の Ajax を活用したサイト作りにも役立たせることもできますので、まぁ、MT で jQuery が使われなかったとしても、勉強しておいて損はないと思いますヨ。プラグインも豊富な jQuery はマジおすすめです。