MovableType Motion が狙う本当のターゲット

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ぴろり
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2009/03/05 16:50
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 個人ブロガーが MovableType Motion を活用することは難しい。しかし、シックス・アパートが MovableType Motion をリリースした狙いが個人ブロガーではなく、エンタープライズ イントラをソーシャル化しようとすることではないかと考えると合点のいくことが多いと気づく。MovableType Motion は企業イントラネットが本当のターゲットではないか?

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 企業では「社員同士」という強力なコミュニティが既にあるわけで、社員間のコミュニケーション促進を狙って Motion を売り込むというのは良いように思われる。例えば Motion のマイクロ ブロギング機能をベースにして、今までのエンタープライズ イントラシステムでは拾いきれ無かったような、社員の小さな一言を集約することができるようになる。
 企業は昨今の不況であらゆる面での効率化を求められている。そこで、社員間の情報共有の強化、効率化を謳って Motion を導入するというのはありだと思う。今まで見えなかった社員間のソーシャル コミュニケーションを Motion を使うことで「見える化」できるとなれば、それは企業にとって大きなメリットではないだろうか。

強制力のあるコミュニティからスタート

 個人ブログでは果たしてユーザ登録してくれるか不安な Motion であっても、企業向けのイントラとなれば話は別である。情報を集約するシステムとして社員に通達を出し、社員全員をユーザ登録すればよいのだ。出勤退勤管理にサイボウズが社内ルールであるのと同様に、社内報や通達などの情報伝達の手段として Motion を社内ルール化してしまうことで、社員は Motion を使わざるを得なくなる。
 このように書くと少し居心地の悪いコミュニティに感じられるかもしれない。しかし、社員が必ず見ていることが一旦担保されれば、自然と Motion 本来のコミュニティ機能が動き出すに違いないと考えている。必ず見られていることがわかれば、何かしらの情報発信を行うユーザが居るはずだ。「会社周辺のお勧めランチスポット」 スタートはそんなトピックで十分なのだ。

Motion が MovableType であることの強み

 今まで企業は鈍感にも「ありモノ」で良かった情報システムに対して、「制服に体を合わせる」ようにシステムに運用側を合わせて何とか対応していればよかったものが、究極的に効率を求められるようになることから、細かな部分に敏感に反応してくるようになると予想している。つまり、導入に対する効果をより厳しく求めてくるようになることから、企業は個々の企業独自の細かい仕様を要求してくるようになるだろう。
 当たり前のことだが MovableType Motion は MovableType である。MovableType の持つ汎用性や拡張性の高さが、これら企業の求める細かな仕様を満たすのに非常に有利に働くのではないだろうか。デザインの変更作業は MovableType のダッシュボード上でテンプレートを修正すれば済む話だし、機能追加はプラグインを追加すれば良いだけだ。

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