「30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」を判りやすく

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ぴろり
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2012/12/26 18:01
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 先日、「政府の地震調査委員会が、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を表示した『全国地震動予測地図』の平成24年版を公表した」とのニュースがありました。これに拠ると、例えば "京都は13.6%" との数字が出ていますが、"30年以内に" と言われてもその期間が長いためか、イマイチ雰囲気が掴みにくいです。そこで、この確率について少し調べてみました。

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1日あたりの確率に換算

 簡単にするために、今後30年間、地震の発生確率が一定であると仮定します。30年以内に少なくとも1回の地震に見舞われる確率を p、1日あたりの地震の発生確率を p' とします。30年間にざっと平年が23回、閏年が7回あるので、総日数 d とすると;

 これより、30年間あたりの確率を1日あたりの確率に換算したものが30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率表になります。G列 が求められた1日あたりの確率ですが、今度は確率が小さすぎてまだわかりにくいので、H列 にその逆数を計算してあります。これは何を意味するかというと、例えば東京では、"41,510本中1本だけハズレの混ざったくじを30年間毎日引き続ける"ことと同じ確率を意味しています。

具体的にはどれくらい?

 この表の下方には、ジャンボ宝くじなどの理論上の確率を掲載しています。これらを合わせて、確率の逆数の大小で並べ替えた表が別シートになります。これを見ると、例えば、盛岡や長崎が30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率は、毎日ポーカーをプレイしたと仮定して、最初に配られた手札でカード交換無しにロイヤル ストレート フラッシュが完成している確率よりも低いことがわかります。反対に最も確率が高い静岡では、フォーカードが出る程度の確率であるということです。30年間毎日一度だけポーカーをして、最初の手札でフォーカードが一度も出ない確率...となると、私にはちょっと自信がありません。だからと言って「今月中(30回以内)に必ずフォーカードが来る」と言えるくらいの確率とも言えないわけで、これが正に「何時地震が来るかわからない」ことの現れと言えるでしょう。

 また興味深い(?)のは、どの地域も、ジャンボ宝くじの4等100万円に当選するよりも高い確率で、毎日地震に見舞われる可能性がある、ということです。ジャンボ宝くじの1等3億円どころじゃない、たった100万円に当選する以上の確率で地震に見舞われる...というのは、なんともやりきれない気がします。裏を返せば、ジャンボ宝くじで億万長者になるというのは、本当ビックリするくらいの確率でのことだということですね(TдT)

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